大人の脳、子供の脳

園長コラムで「睡眠と思い出」を読んでいただきましたでしょうか。
子供にとって睡眠は、とても重要な作業の一つで、大人の都合で
睡眠時間を管理しては、やはり成長の妨げになる可能性は否定できません。
今回は、その睡眠と関係性の深い脳について書いてみます。
脳と言うのは、簡単に言うとコンピューターみたいな感じでしょうか。
脳が判断し、決断したことを自分へ命令する役割です。
無意識の中で手や足を動かしているのも、直前に脳が判断し命令しています。
そんな脳も休息が必要です。コンピューターだって長時間使っているとフリーズするでしょ。
でも、人間の脳はパソコンより優秀で、寝ている時だって活動しています。そう、これが「夢」です。
また、皆さんの学生時代を思い出してみてください。試験の前に徹夜したことありませんか?
いわゆる一夜漬けってやつ。試験範囲にヤマを張って、徹夜したことあると思います。
でも、その時に覚えたこと頭に残ってますか?
人間の脳は、パソコンの構造に似ています。
パソコンも保存しないと覚えていてくれません。そう、ファイルの保存です。
これが、人間の脳で言うと「記憶の構築」です。
一度、書き込んで保存して、またファイルを開いて書き込んで保存して、そんな繰り返し。
人間も一度じゃなかなか覚えません。睡眠という作業の中で、
記憶や思い出というファイルを保存して、記憶の構築をするのです。
優秀な頭脳を持っている人は、徹夜で勉強なんてしてないと思いますよ。

大人の脳であれば、すでに成長している優秀なパソコンです。
子供の脳は、これから優秀なパソコンになるよう構築していかないとなりません。
大人の優秀なパソコンだって、寝不足だと十分な能力は発揮できませんし、
昼寝をすると、その後の作業能率が上がるというデータもあります。
(寝不足による昼寝じゃ作業能率は上がりません)
子供の、特に乳幼児の午睡は、記憶の構築という点で重要不可欠です。
この午睡が、感性豊かな人間成長に必要とされています。
決して、大人の都合で午睡をしなかったり、夜だけの長時間睡眠に頼らないよう願いたいものです。


大人も子供も、理想的な睡眠で豊かな生活を送りたいものです。

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